シルクプリンのことで頭がいっぱいになった。
すれ違ったおっちゃんの自転車のカゴにの中で揺れていたシルクプリン紙袋のせいだ。
僕の先輩は「ネーミングこそ命。名前がしくってたらそのあと何をやってもだめ」とよく言っているけど、本当にそう思う。
シルクプリン、絶対に美味しい。
きっとつるんっとプリンがスプーンにのっかる。
えー絶対においしいじゃん。食べたくない?プリン。
シンプルだけどいい名前だなぁって思った。プリン食べたい。
「もしプリン屋さんやるならどんなプリン出したい?」
「きれいで美味しいなめらかなプリンもいいけど、”げんこつプリン”みたいな名前でおっきくて食べごたえのあるプリンもいいなぁ」
ひところ、TSUTAYAで「NOTジャケ借」というのが流行っていました(今もあるのかなぁ)
普通のDVDのジャケットを隠し、店員さんが書いた思い思いの推薦コメントでDVDが覆われているやつです。
これまでは「この監督の、この俳優の、このジャケットの、この映画」という打ち出し方をしていました。「映画」を売ってる感じです。
でもこのTSUTAYAの取り組みは「この映画を見ると、こういう気持ちになりますよ。こういう時間が過ごせますよ。」という「時間」を売っている感じでした。
最近、ストーリー、物語を売るというのが流行っているし、これはとっても好きな売り方でした。
これの食べ物版があったっていいなぁと思うわけです。
「例えば、”あの日の夜プリン”っていう名前で、ちょっと苦めなカラメルソースをかけたプリンとか売りたい」
「”はじめての夜プリン”で、ちょっと”ス”が残るような、ぎこちない味のプリンもいいね」
「”去年のイブプリン”とかも良くない?」
「”早く明日になってほしいような、永遠に明日が来なければ良いような、そんな初デート前日の眠れない夜プリン”とかもだしたい。いいねこれ売ろう。あとはシェフよろしく」
「えー」
その昔、おなかいっぱいプリン食べたい!といって炊飯器プリンにチャレンジしたことがあります。
分量適当にやっちゃって、最終的に炊飯器いっぱいの卵焼きができました。
これは絶対にプリンじゃないけど、まぁ良しとしよう
あ。お醤油いる?
あの卵焼きも、またたべたい。
何プリンが食べたいですか?