Queen - Don't Stop Me Now (Official Video)
先日、ボヘミアン・ラプソディを見てきました
映画館の席に座る僕の左には、おばあちゃんとお孫さんと思われる二人組が座っていた。
中学生くらいの男の子と、ニコニコ笑顔が可愛らしいおばあちゃん。
お孫さんのリクエストで、おばあちゃんが付きそいなのかな?
そう思っているうちに、映画の幕があけた。
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映画が終わり、「フレディパイセン、まじ卍」と感動に浸っている僕におばあちゃんはロケンロールな笑顔で
「素敵な映画だったでしょう?二回目なの。孫と。」
そう言った。
このおばあちゃん、きっとQUEENが現役バリバリの頃にリアルタイムでファンだったんだろうなと思った。
おばあちゃんのロケンロールな笑顔に敬意を評して、ボヘミアン・ラプソディの良かった点をちょっと語らせてほしい。
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僕がQUEENのことを知ったのは小学3年生のころ。
KIRIN NUDA Takashi Okamura 30sec ver
当時の僕は「何言ってるかわかんないけど、なにこの楽しい曲!」と思った。
はばねぐっさん、らびにぐっさん、すーさんいんとぅーざすかい!
と聞こえるままに歌って遊んでいた記憶がある。
幸い、うちにはQUEENのCDが何枚かあったので、早速聞いてみた。
「I Was Born To Love You」、「We Are The Champion」、「We Will Rock You」など必修単位的な曲はどれも素敵で、みんな好きだった。
でも一番好きなのはやっぱり「Don't Stop Me Now」だった。
この曲の勢いが、ものすごく好きだった。
当時はもちろん英語の意味なんてわからなかったので、メロディと雰囲気でしか感じられなかったが、それでもこの曲を聞くと、Don't Stop Me Now な気持ちになれた。
サビの歌詞とか、すごい。ノリノリにも程がある。
I'm burnin' through the sky yeah
Two hundred degrees
That's why they call me Mister Fahrenheit
I'm trav'ling at the speed of light
I wanna make a supersonic man out of you
俺は今、空を燃えあげるくらい熱く燃えている
そう、200度くらいの熱さだ
これが、Mr.ファーレンハイトと呼ばれるワケさ
俺は光の速さで旅をしている
お前もスーパーソニック・マンにしてやりたいくらいだ
Don't stop me now I'm having such a good time
I'm having a ball
Don't stop me now
If you wanna have a good time just give me a call
I don't want to stop at all
いま、俺のことを止めんじゃえねぇぞ、こんなに楽しんでるんだから
さいっこうに楽しい
だから、いま俺のことを止めんじゃねぇ
もしお前も一緒に楽しみたかったら、連絡くれよ
絶対に、止められたくねぇよ
空燃やすくらい、光の速さまでハイになってノリノリになってる
止めたくても止められない。
こんなにもノリノリな曲を、もしかすると他に知らないかもしれない。
…
映画本編についてはネタバレになってしまうのが、お話しません。
ただ、フレディ・マーキュリーという人と、QUEENっていうグループの一生が描かれていました。
彼がどんな人生を歩んだかは知っていたので、劇中の各シーンで
「このときはこんな感じだったのに、このあとあーなっちゃうのか…」
と、いちいち胸がきゅっとした。
嬉しい気持ち、悲しい気持ち、つらい気持ち、抜けるほど楽しい気持ち。
心が仕事をしすぎて、息つく暇もなかった。
エイズという、当時からしたら途方もないくらいの脅威を受け入れ、そして最後まで歌った彼は、本当にかっこいいなと思いました。
残された時間が少なく、そして、やりたいことは星の数ほどある彼にとって、「Stop Me」されている暇はなかっただろうし、何よりその人生を駆け抜ける姿は本当に「supersonic man」や「Mister Fahrenheit」だったんだろうなって思う。
映画を見て、彼の人生を知ってから、「I Was Born To Love You」を聴けば、
そうだよね、あなたは人を愛するために生まれてきたよね
と思うし、「Don't Stop Me Now」だよねと思う。
フレディ・マーキュリーという巨大なコンテンツに、圧倒されきった2時間でした。
DVD出たら買いそう…