よくIT系の人を揶揄する時に、
あいつらカタカナばっかり喋りやがってウザい
という言われ方をすることがあります。
これ、難しい問題です。
なんでかって言うと、
イキってカタカタ語ばっかり使うやつ
と
プロフェッショナルだから、カタカナのまま喋っても意味が伝わるやつ
が混在しているからです。
ITって、身の回りにプログラミングが存在している職場なんです。
そうすると、身の回りは自然と"海外から輸入したもの"に囲まれます。
つまり、"日本語になってない概念"が身の回りにたくさんあるんです。
プログラミングの用語なんてそれの宝庫。全部カタカナ。
このメソッド名って…
ヌルポ吐いちゃって
ログ取って
など、全部他業界からみたらイミワカラナイ単語が並びます。
そして、その流れを受けて、IT界隈ではビジネス用語までもカタカナで話す流れがあります。
このプロジェクトのKPIって何?
コンティンジェンシープランはどうなってる?
テックドリブンでいこうよ
などなど。
ガチのエンジニアや、それこそ英語でビジネスをしているようなビジネスマンは良いんです。これで。
なぜなら、その言葉の持つ意味や文脈をちゃんと捉えられるから。
問題は「その言葉の意味をちゃんと理解していないまま、なんとなく使うやつ」です。
カタカナになると、その言葉の持つ意味の境界線が非常に曖昧になります。
「マーケティング」っていう言葉1つとっても、受け手によってだいぶ意味が異なってくるんじゃないでしょうか。
「どんな商品を作るか」をマーケティングって言っちゃう人もいるし、
「どうやって商品を届けるか」をマーケティングって言う人もいるし。
Wikipediaによると、
マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
どうやら、作り、届け、価値を得られるようにするまでをトータルでマーケティングって言うみたいですね。
というように、結構意味に揺れがあると思うんです。カタカナ語。
コンサルティングファームや、超テック系のガチエンジニアしかいない会社なら良いけれど、普通の会社で"カタカナ語の乱用"をすると、倒れちゃうなと思います。
やっぱり、仕事で人に何かを伝える時は、
「簡単で、端的で、誰が聞いても同じものをイメージできる言い方」
で言いたいなと思います。
マーケティングプランを考えます。じゃなくて、
* 誰に何を作るかを決めます
* どうやってそれをお客さんに届けるかを決めます
* その効果がどれだけあったかを測定する方法を決めます
* その全体の流れの計画を立てます
って分解して、誰にでもわかる日本語にしたい。
目指せ、小学3年生にでもわかる言葉。
チンパンジーにもってこいなお仕事スタイルだね
オレ バナナ タベル
オレ オマエ スキ